4月

 




 

親株の手入れ
春のポカポカ陽気に誘われて、モグラが顔出しこんにちわ。
冬を越して葉が茂ってきたので、イチゴの親株の葉をスッキリカットします。見た目もスッキリして、風通しがよくなり、病気や害虫の発生をブロックします。これで気分も一新、元気な子苗を出す準備が調いました。



 

 

 

 

 子苗のピン固定
小さな子苗が出てきました。風で飛ばされてキズがついたら、そこから病気にかかる危険性があります。それにランナー(へその緒)が絡まると採苗しにくくなります。そうならないためにも、ピンで動かないように固定します。まだこんな子苗からイチゴが採れるなんて想像できない。

5月  




 

 


子苗の自立(乳離れ)
子苗もすくすくと生長。子苗が自立できるようにと、手始めに親の葉をすべてカットします。でもランネー(親とつながった部分)から、栄養と水分をもらいつつ、自分の根でも水分、養分を吸収し始め、一歩一歩自立していきます。

 

 

 

 

 

最終苗手入れ
あんなに小さかった子苗たちが、少し見ないうちにもうこんなに大きくなりました。ちょっと大きくなって茂ってきたので、病気や害虫が発生しないためにも、葉をカットしてスッキリさせていきます。生育も順調。

 

  

 

 

ポット土入れ
子苗が元気に育つように、新居ともいえるポットに土をつめていきます。「五衛門さんのイチゴ」用のオリジナルブレンド栽培土を使用します。面白い道具にポットをならべて、次にたこ焼きの生地をいれるように土を流していきます。これをするだけで、あ〜ら不思議。ひとつひとつ土を入れるより早く、一度にたくさん作ることができちゃう。

6月/15〜23

 

 

 

採苗
親から切り離し、根を傷つけないように慎重に掘り、ランナーの先端を束ねて持ち上げると、芋づる式に土から剥ぎ取ることができます。それを冷蔵庫に保管します。

 

 

 

 

  

苗・選別
親から切り離した苗を、次のポットに植え付ける為に選別します。
葉の枚数、根の長さを切りそろえて仮植しやすいように調整していきます。人間に例えると大手術です。可愛いイチゴたちをいたわりながらやってます!

 

 

 

  

仮植
大手術が終わったイチゴたちをひとつずつ「大きく元気に育て」という気持ちを込めながら植えていきます。ハウス30a(900坪)分の苗を、約2万1千本植え付けて、各ポットの間隔を18センチあけてならべていきます。これで管理もしやすく、それぞれの苗がのびのび生長できます。全て植え終わると綺麗に並んだイチゴに感動です!

7月  

 

 

 

置肥
小さかった苗が、今ではすっかり大きくなっています。これから活着後の肥料(人間で言う離乳食)を与えます。一粒で約40日間分の肥料がつまっています。見た目がラムネ見たいだからカラスがつつくけど、食べれません!

 

 

 

 

苗の下葉かぎ・生育調査
葉はイチゴが大きくなるにつれて何枚も出てきます。そのままだと葉が多くなりすぎて病気や害虫の発生のもとにもなります。そこでポットの中では常に葉を3枚から5枚になるように管理を続けています。
お盆過ぎ辺りから置肥(離乳食)がきれてきて、朝晩の冷え込みという刺激で花芽分化(妊娠)が促進されます。人間は恋に落ちて、愛をはぐくみ妊娠するけど、イチゴはダイエットして、冷え込みの刺激で妊娠する。不思議なものですねぇ〜。
また、イチゴの苗の湿度管理、生育状況を研修生が日々記録しています。

8月  

 

 

ビニールはぐり
イチゴの収穫が終わったハウスに、夏場の太陽の熱と大量の水を利用し、土を蒸し焼きにします。その後のビニールをはぎ、土地を雨水にさらしながら休めます。
このあと、はいだビニールが変身を遂げる・・・。

 

 

 

 

 

 

堆肥ふり・お礼肥(バーク堆肥)
休ませた土地に、「お世話になりました。今年もまたよろしくお願いします。」という気持ちを込め、お礼肥としてバーク堆肥(樹皮堆肥)を大量に入れ、土地に力をつけてもらいます。ハウスの隅から隅までまんべんなくふります。
運搬も、トラクターを使うことによって、作業の軽減を図ることができます。








バーク堆肥はにおいもなく、軽くいため、和気藹々と作業ができます。そのふった堆肥が水や肥料分を抱え込んで、必要なときに出してくれます。これが「五衛門さんのイチゴ」のおいしさの秘密のひとつです。

9月  

 


 

 


ビニール加工・再利用
はいだ天井ビニールの再利用します。一枚のビニールを加工して形を変えながら3年間使います。これにより廃棄ビニールの軽減に努めています。なんと地球にやさしい。

 


 

 

 

 

粗耕
肥料をふりトラクターを使って、深くゆっくりと耕していきます。これにより空気をしっかり取り込んだ、やわらかい土になります。










畦たて
僕達はパタパタと言ってる畦立ての機械でかまぼこみたいな畦を作っていきます。畦を作るのと同時に側面をパタパタと叩き、側面はしっかりと固め崩れにくくし、中はフワッとやわらかくイチゴが育ちやすいように作り上げます。
 

 

 

 

 





定植
ポットで生長したイチゴの花芽分化(妊娠)の進み具合を顕微鏡で見て、その花芽分化時(妊娠安定期)に入ってから定植します。早植えすると花が咲かない可能性があります。従業員総出で、約2万株を3日間で植えてしまいます。苗はあえて小ぶりに仕上げたものを、のびのび生長できるように株間25センチ間隔で植えていきます。

 

10月  

 


 

マルチング
定植後一ヶ月。定植からずいぶん大きくなりました。中耕・追肥を終えてマルチング作業を行います。黒のフイルムで土を覆うことで雑草を抑え、保水力も増します。またイチゴの実が汚れるのを防ぎます。これによりハウス環境がすごく清潔に保たれます。
 

 

 

 

 

 

ビニール被服
夜温15℃以下になるとビニール被服をします。寒くなってくるとイチゴたちも元気がなくなってしまいます。また保温の開始は夜温が10度以下になってから行います。
ブルーのネットは、五衛門さんのハウスは高台にあり、潮風を浴び破れる可能性があるため、ネットを張って万全の対策をしています。

11月  

 

 

 

次年度の親株植え
イチゴは1年育てて、半年収穫という栽培サイクルです。
この苗からでた子供が来年のクリスマスにはイチゴをつけます。株と株の間隔は50センチと幅広くとり、病気に強い苗を作るために、あえて肥料を抑えて栽培します。

 

 

 

 

 

 

 

開花・葉立て
やっと花が咲きました。白くて可愛いイチゴの花です!!
また色鮮やかなイチゴを作るためには、早いうちから光が必要です。太陽の光が当りやすいよう、蜂が花に止まりやすいように、葉を立てていきます。

12月  

 

 

 

収穫開始
1年間手間暇かけて、丁寧に育ててきたイチゴたちがやっと赤く色づきました。赤い実、白い花、緑の葉、黄色の蜂が飛び回り、きれいな光景です。
さぁ〜、張り切って収穫しよう!

 

 

 

 

 


代表池ひろむ(五衛門)が講演など忙しいときは、池 竜也(次男)が、研修生に指導を行う。特技は力仕事と、小さな頃からしてきた収穫作業。研修生の指導にも自然と熱が入る。

 

 

 

 

 

  

パック詰め
直売所でお客さんをお迎えしながら、300gパックにイチゴ詰めします。色、大きさ、形をあわせてパック詰めします。これがなかなか難しく、一日200パック詰めることができたら一人前とされています。お客さんとのふれあいは、笑いに包まれながらの楽しい作業です。さぁ、召し上がれ。

1月  

 

 

摘果
商品にならないイチゴを小さいうちに摘果します。
摘果することによって、栄養も愛情も残されたイチゴにたっぷり注がれます。
すると、あら不思議!残ったイチゴが大きくなります。


2月  

 

下葉かぎ
イチゴには3回から4回の収穫の山があって、このころはちょうど2回目の山になります。連日の収穫と寒さでイチゴの木が成り疲れします。下葉をかぐことによって木が若返り、実に十分光が当ったおいしいイチゴを、皆さんに提供しています。

 

3月  

 

 

 

バラ詰め開始
3月の後半からは500グラム入りのパックに替えてバラ詰めをします。この時期になるとイチゴがやわらかくなってくるため、ふれる回数を減らして傷めないためにもバラ詰めを行います。
みなさんに、質の良いイチゴを食べてもらえるように安価で提供しています。

 

4月  

 

 

 

収穫後半の手入れ
イチゴも手をかけずにいると、イチゴ探しになるくらい葉が茂ってきます。そこで葉をばっさりとカットすることにより、日当たりも良くなり実が柔らかくなるのを防ぎます。お客様に良いイチゴを提供しようと、日々努力しています。

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